このサイトの看板記事として、運営者が実際にAI(Claude)を使って競馬予想ツールを一から作った過程を公開します。プログラミングの専門知識はありません。それでも、AIと会話しながら進めれば、毎週の予想作業を自動化するところまで作れました。
「自分にもできるのか?」という人の参考になるよう、うまくいった所だけでなく、つまずいた所もそのまま書いています。
⚠️ 本記事は「AIを使ったツール開発」の実例紹介です。競馬は公営ギャンブルであり、馬券の購入は自己責任で、余裕資金の範囲で楽しみましょう。ツールはあくまで情報整理の補助であり、的中を保証するものではありません。
作ろうと思ったきっかけ
もともと週末に競馬を楽しんでいましたが、予想のたびに出馬表を見ながら、各馬の近走成績・騎手・調教の動きを一頭ずつ調べるのが大変でした。
「この情報集めの手間さえ自動化できれば、もっと予想そのものに集中できるのに」——これが出発点です。つまり、最初に決めたのは技術ではなく**“面倒だったこと”**でした。
完成したツールでできること
最終的に、次のことができるツールになりました。
- レース情報(出馬表)を自動で取り込む
- 各馬の近走成績・騎手・調教データをまとめて一覧表示
- 独自の指標でスコアを付け、予想印を自動表示
- 中央競馬・地方競馬の両方に対応
- オッズから**期待値(EV)**を計算し、買う価値のある馬券を見つけやすくする
- 過去の予想結果から的中率・回収率を集計
特に最後の「期待値で考える」「成績を集計する」部分は、手作業ではとても続かなかったところで、自動化の恩恵が大きかった機能です。
使ったもの
- AI:Claude(チャットで相談しながら、コードを書いてもらう)
- 動かす環境:自宅のパソコン
- データ元:netkeiba などの競馬情報サイト
作った手順
1. やりたいことをAIに伝える
まずClaudeに、「競馬の予想に使うデータを自動で集めて、見やすく一覧にしたい」とざっくり相談しました。ここで一気に全部を頼まず、**「まずは1レース分の出馬表を取り込むだけ」**から始めたのが結果的に正解でした。
2. データの自動取得(スクレイピング)を作る
次に、どのサイトのどのページから情報を取るかを決め、そのデータを自動で読み込む部分を作りました。いわゆる「スクレイピング」ですが、仕組みの名前を知らなくても、Claudeに「このページからこの情報を取りたい」と伝えれば形にしてくれます。
ここはツールの心臓部なので、別記事として近走・騎手・調教の取得方法を詳しく書く予定です(自作ツール実例カテゴリ)。
3. 予想ロジックを少しずつ足す
集めたデータをもとに、自分なりの評価を点数化する処理を追加しました。最初は単純な配点から始め、「この条件も加味したい」と思うたびにClaudeへ相談して育てていきました。
4. 期待値(EV)と成績集計を追加する
ある程度動くようになってから、オッズを使った期待値の計算と、予想結果の集計(的中率・回収率)を足しました。**「当たったか」だけでなく「長期的に見て買う価値があったか」**を見られるようにしたことで、ツールが一気に実用的になりました。
つまずいた所と解決法
💡 エラーは“怖いもの”ではなかった
コードが読めなくても、エラー文をそのままClaudeに貼れば、原因と直し方を日本語で返してくれます。詰まったら会話で解決、の繰り返しでした。
- 取得したデータの形がバラバラだった … サイト側の表記ゆれが原因。Claudeに実際のデータを見せて「この形に揃えたい」と頼んで整えました。
- 地方競馬だけ取り込めない … 中央と地方でページの作りが違うのが理由。両対応にしたいと伝え、分岐の処理を入れてもらいました。
- 思った予想印にならない … 配点のロジックを言葉で説明し直し、少しずつ調整。ここは「自分の考えを言語化する」作業そのものでした。
作ってみて分かったこと
非エンジニアでも、AIと往復しながらであれば実用的なツールは作れます。振り返って効いたのは次の3点でした。
- 題材を「自分が面倒だった作業」にしたので、モチベーションが続いた
- 小さく作って少しずつ足したので、途中で挫折しなかった
- エラーを恐れず、文面ごとAIに渡したので、詰まっても前に進めた
まとめ
「自分の面倒だった作業」をテーマにすると、作るモチベーションが続き、完成後も使い続けられます。AIでツールを作る最初の題材として、身近な作業の自動化は本当におすすめです。
ツール作りの全体像をまだ読んでいない方は、先に AIで自分専用ツールを作る完全ガイド に目を通すと、この記事の流れがより分かりやすくなります。次は、同じ発想で作った AIで家計簿を自動化した話 もどうぞ。