家計簿アプリも、手書きのノートも、Excelの自作テンプレも——これまで何度も挫折してきました。理由はいつも同じで、**「入力が面倒」**だからです。
そこで考え方を変えました。「自分で入力するのをやめて、銀行とカードの明細(CSV)を読み込んで自動で振り分ければいいのでは?」と。この記事では、プログラミング未経験の運営者が、AIを相棒にその仕組みを作った全手順を公開します。
なぜ家計簿は続かないのか
続かない原因のほとんどは、やる気ではなく仕組みにあります。
- 毎回レシートを見て手で入力するのが面倒
- 費目(食費・日用品など)の仕分けが地味に大変
- 銀行・カードが複数あって、全体像が見えない
つまり「入力」と「仕分け」さえ自動化できれば、家計簿は一気に続くようになります。ここがAIの出番でした。
完成した仕組みでできること
最終的に、次のことが自動でできるようになりました。
- 楽天カードと三菱UFJ銀行のCSVを読み込む
- 明細を費目ごとに自動で仕分けする
- 同じ支出を二重に数えてしまう**「二重計上」を防ぐ**
- 月別の支出管理表と収支を自動で作る
- さらに45年分のライフプランまで一つのファイルにまとめる(全8シート構成)
出力は Excel(xlsx)ファイルなので、Googleスプレッドシートでもそのまま開けます。
使ったもの
- AI:Claude(やりたいことを相談しながらコードを書いてもらう)
- 動かす環境:自宅のパソコン(Node.js + exceljs というExcel生成の仕組み)
- データ元:楽天カードと三菱UFJ銀行の明細CSV(各社のサイトからダウンロードできます)
「Node.js」や「exceljs」という言葉は、最初はまったく知りませんでした。AIに「CSVを読み込んでExcelファイルを作りたい」と伝えたら、これらを使う方法を提案してくれた、という順番です。
作った手順
1. CSVを読み込むところから始める
まずは「楽天カードのCSVを読み込んで、中身をそのまま表示する」だけを作りました。いきなり仕分けまで目指さず、“読めた”という小さな成功を先に作るのがコツです。
2. 費目の自動仕分けを作る
次に、明細の「店名」や「内容」から費目を推測して振り分けるルールを足しました。「コンビニ名が入っていたら食費」のような対応を、Claudeと相談しながら少しずつ増やしていきました。
3. 二重計上を防ぐ
ここが一番のポイントでした。たとえば「カードで払った支出」と「その引き落とし(銀行側)」を両方数えると、支出が二倍になってしまいます。
💡 つまずきポイント:二重計上
銀行とカードの明細をそのまま合算すると、カード利用と引き落としがダブって計上されます。「どちらか一方だけを支出として扱う」ルールをAIと一緒に組み込むことで解決しました。
4. 月別管理表・収支・ライフプランを自動生成
仕分けたデータをもとに、月別の支出表と収支を自動で作り、最後に長期のライフプラン(収入・支出・貯蓄の見通し)まで一つのExcelに書き出すようにしました。シートは全部で8枚。手作業では絶対に維持できなかった規模です。
つまずいた所と解決法
- CSVの文字化け … 銀行・カードで文字コードが違うのが原因。実際のファイルをClaudeに見せて、読み込み方法を直してもらいました。
- 費目の仕分けミス … 最初は誤判定が多発。「この店名はこの費目」と例を渡して、ルールを育てていきました。
- Excelの見た目が地味 … 罫線や色、合計行などをお願いして、実用的な見た目に整えてもらいました。
作ってみて分かったこと
家計簿が続かなかったのは、自分の意志が弱いからではなく、入力という仕組みがしんどかっただけでした。そこをAIで自動化したら、あっさり続くようになりました。
この「面倒な作業をAIで自動化する」発想は、家計簿に限らず何にでも応用できます。実際、同じ考え方で 競馬予想ツール も作りました。
まとめ
- 続かない家計簿は「意志」ではなく「仕組み」を変える
- 入力をやめ、CSVを読み込んで自動で仕分ける
- 二重計上だけは要注意。ルールをAIと一緒に作る
「自分も家計を見える化したい」という方は、まず AIで自分専用ツールを作る完全ガイド で全体像をつかんでから挑戦してみてください。CSVを1つ読み込むところからで十分です。