GPT-6.1 TerraとGemini 4 Carbonとは?「パソコン操作」と「セキュリティ」に強い新モデルを整理【2026年11月】

GPT-6.1 TerraとGemini 4 Carbonとは?「パソコン操作」と「セキュリティ」に強い新モデルを整理【2026年11月】

2026年10月末、OpenAIとグーグルが性格の違う新モデルを出しました。OpenAIのGPT-6.1 Terraは、パソコン操作が得意で、API料金が入力1ドル・出力5ドルと安い実務向けモデル。グーグルのGemini 4 Carbonは、プログラミングとサイバー攻撃からの防御に強く、まずは防御側の専門家だけに配られます。何ができて、誰がいつ使えるのかを整理します。

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📖 この記事でわかること

  • 2つのモデルを一言でいうと
  • GPT-6.1 Terra:パソコン操作が得意な、安い実務モデル
  • Gemini 4 Carbon:サイバー防御に強い、グーグルの最上位モデル
  • なぜ「強いモデル」ほど配り方が慎重なのか
  • 私たちの使い方はどう変わる?

2026年10月末、OpenAIとグーグルが、性格のまったく違う新しいAIモデルを相次いで発表しました。

  • 10月26日:OpenAIのGPT-6.1 Terra。パソコンの画面を見て操作するのが得意で、料金がとても安い実務向けモデル
  • 10月28日:グーグルのGemini 4 Carbon。プログラミングとサイバー攻撃からの防御に強く、まずは防御側の専門家だけに配られる最上位モデル

この記事では、それぞれ何ができて、誰がいつ使えるのかを整理します。

⚠️ 本記事は2026年11月2日時点の情報です。GPT-6.1 TerraはOpenAIの開発者向け資料と報道、Gemini 4 Carbonはグーグルの公式ブログで確認しました。OpenAIの発表ページは当ブログの調査ツールからアクセスできなかったため、性能の数字は報道(OpenAIの発表の引用)にもとづきます。

✅ 先に結論

  • GPT-6.1 Terraは、画面を見てパソコンを操作する作業と、自然な文章を書くのが得意な速くて安いモデルです。API料金は入力1ドル・出力5ドル(100万トークンあたり)
  • Terraは、有料プランの「ChatGPT Work」とプログラミング用の「Codex」で使えます。ふだんのChatGPTのチャットでは選べません
  • Gemini 4 Carbonは、グーグルが「最も強いモデル」と呼ぶ、プログラミングとサイバー防御に強いモデルです。ソフトの弱点を見つけるテストで88.2%を出しました
  • Carbonはまだ一般には使えません。まず一部のサイバー防御の専門家に配り、開発者や一般の人には「できるだけ早く」提供するとしています

2つのモデルを一言でいうと

GPT-6.1 TerraとGemini 4 Carbonの得意分野・使える場所・料金を比べた図
Terraは「安くてよく働く実務担当」、Carbonは「限られた人だけが使える最強の専門家」です。

GPT-6.1 Terra:パソコン操作が得意な、安い実務モデル

OpenAIは開発者向けの資料で、Terraを「目で見て考えること、正確なパソコン操作、自然で分かりやすい文章のための、速くて効率的なモデル」と説明しています。

できること

  • ブラウザやパソコンの画面を見て、クリックや入力などの操作をする
  • 画像や画面の内容を読み取って考える
  • 読みやすい文章を書く

一度に読み込める長さは最大約105万トークンで、知識は2026年6月1日までのものです。

性能(OpenAIの発表より)

報道が伝えたOpenAIの発表によると、前の世代の同じ系統のモデル(GPT-5.6 Terra)と比べて次のように改善しています。

  • AIに作業を任せるテスト(Agents’ Last Exam)で、約3分の1の費用で15ポイント高い成績
  • 事実の誤りを調べる社内テストで、誤りの割合が53.6%から16.7%に(Terraは考える量を少なくした設定)
  • プログラミングのテスト(Terminal-Bench 4.0)で、21.5%から50.3%に(Terraは考える量を最大にした設定)

ただしOpenAIは、いちばん難しいプログラミングには、上位のGPT-6.1 SolやGPT-6 Astraのほうが向いているとしています。

料金がとにかく安い

APIの料金(100万トークンあたり)は、入力1ドル・出力5ドル。同じ時期のほかのモデルと比べると、次のとおりです。

モデル入力 / 出力(ドル)位置づけ
Claude Haiku 5.50.10 / 0.50大量の作業向けの小型モデル
GPT-6.1 Terra1 / 5パソコン操作が得意な実務モデル
GPT-6.1 Sol2 / 10OpenAIの日常向け上位モデル
Gemini 4 Carbon2 / 10導入価格。その後は4 / 20
Claude Opus 5.54 / 20Claudeの上位モデル

※Claude Haiku 5.5は、1回の入力が10万トークン以下の場合の料金です。

どこで使える?

  • ChatGPT Work(パソコン用アプリとWeb)と、プログラミング用のCodex(アプリとコマンド操作の道具)
  • 対象はPlus・Pro・Business・Enterprise・Eduの有料プラン(OpenAIの更新履歴と報道による)
  • 開発者はAPIから「gpt-6.1-terra」として使える
  • ふだんのChatGPTのチャットでは選べません

ChatGPT Workは、ファイルやアプリ、道具を使って、何段階にも分かれた作業をこなすための場所です。ふだんの「質問して答えてもらう」チャットとは、入り口が分かれています。

Gemini 4 Carbon:サイバー防御に強い、グーグルの最上位モデル

グーグルは10月28日、公式ブログでGemini 4 Carbonを発表しました。2週間前に出たGemini 4 Argonをもとにしたモデルで、グーグルは「最先端のサイバーセキュリティと、長時間の作業の能力を持つ、最も強いモデル」と説明しています。

できること

  • ソフトウェアの弱点(脆弱性)を見つけ、確かめ、直す
  • 何時間もかかる長い作業を続ける
  • 複雑なプログラミング

性能(グーグルの発表より)

  • ソフトの弱点を見つけるテスト(SEC-bench Pro)で88.2%
  • 第三者機関Artificial Analysisの総合的な賢さの指標(v5.0)で1位(59点)
  • Webページに仕込まれた「隠し指示」にだまされる割合が0.0%(Argonは0.7%)
  • グーグルの社内テストで、根拠のない主張がArgonの約半分に
  • グーグルのChromeチームの評価では、修正プログラムの質が「ほかの研究所の大型モデルの10倍以上」

外部のテストは、安全のための制限を外した状態で測ったと説明されています。

誰が使える?

ここが大きなポイントです。Carbonはまだ一般には使えません。

  1. まず、一部のサイバー防御の専門家に提供
  2. 次に、グーグルの「Fairwind」という枠組みで、信頼できるパートナーへ段階的に拡大
  3. そのあと、開発者・企業・一般の人へ「できるだけ早く」

料金は、提供が始まったときは入力2ドル・出力10ドルの導入価格で、その後入力4ドル・出力20ドルになる予定です。

なぜ「強いモデル」ほど配り方が慎重なのか

サイバー攻撃を防ぐのが得意なAIは、裏返せば攻撃にも使えてしまうおそれがあります。ソフトの弱点を見つけられるということは、悪い人が使えば攻撃の入り口を探せる、ということだからです。

そのため最近は、最も強いモデルほど、まず守る側の専門家に配り、様子を見ながら広げる流れになっています。OpenAIのGPT-6 Astraも、サイバーセキュリティで自社基準の最も高い「Critical」の水準に達したとして、段階的に提供されました(→GPT-6とは?)。

一方で、Terraのように安くて実務に強いモデルはすぐに広く配られる。「最強は慎重に、実務用は手軽に」という二本立てが、2026年秋のAIの特徴です。

私たちの使い方はどう変わる?

  • ChatGPTの有料プランを使っている人:ChatGPT WorkやCodexでTerraを選べば、画面を見ながらの作業を任せやすくなります
  • APIで自分のツールを作っている人:Terraの料金なら、画面を読み取る機能を組み込んでも費用を抑えやすくなります
  • Geminiを使っている人:Carbonはまだ先です。今使えるのはGemini 4 Argonなどです(→AIが「同僚」になる?2026年10月のAIエージェント最新動向)

なお、当ブログは主にClaudeで運営しているため、TerraやCarbonはまだ自分たちで使い込めていません。この記事では使用感ではなく、公式資料と報道で確認できた事実だけをまとめています。

AIにパソコン操作を任せるときは、Webページの隠し指示に注意が必要です。Carbonが「だまされる割合0.0%」を売りにしているのも、それだけ大きな問題だからです。詳しくはAIにだけ読める「隠し文字」とはにまとめています。

AIが画面を操作する時代に、強くなる人

AIが画面を見てクリックし、プログラムまで書くようになると、人の仕事は「何をさせるか」を決めて、「結果が正しいか」を確かめることに移っていきます。そのとき、Webページやプログラムがどんなしくみで動いているかを知っている人は、AIのつまずきにすぐ気づけます。

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よくある質問

Q1. GPT-6.1 Terraは無料プランで使えますか?

A. 2026年11月2日時点で確認できた範囲では、使えるのはPlus・Pro・Business・Enterprise・Eduの有料プランで、場所もChatGPT WorkとCodexに限られます。無料プランについての記載は見当たりませんでした。

Q2. GPT-6.1 TerraとGPT-6 Sol・Lunaは、どう違うのですか?

A. SolとLunaはふだんのチャット向け、Terraはパソコン操作や画像の読み取りを含む実務向けのモデルです。GPT-6のモデルの全体像はGPT-6とは?にまとめています。

Q3. Gemini 4 Carbonは、いつ使えるようになりますか?

A. グーグルは時期を明らかにしていません。まずサイバー防御の専門家、次に信頼できるパートナーへと段階的に広げたあと、開発者・企業・一般の人へ「できるだけ早く」提供するとしています。

Q4. 「GPT-6.1は中止された」という話を見ましたが本当ですか?

A. 当ブログが確認した範囲では、そうした事実は見つかりませんでした。GPT-6.1 Solは2026年9月29日に、GPT-6.1 Terraは10月26日に提供が始まっています。まとめサイトの情報には誤りが混ざることがあるので、各社の公式発表で確認するのがおすすめです。

Q5. AIにパソコンを操作させるのは安全ですか?

A. 便利な一方で、注意も必要です。Webページに仕込まれた隠し指示にだまされたり、思わぬ操作をしたりするおそれがあります。お金や大事なデータにかかわる操作は人が確認する、渡す権限を小さくする、といった使い方を心がけましょう。

まとめ

  • GPT-6.1 Terra(10月26日)は、パソコン操作と画像の読み取りが得意な速くて安い実務モデル。API料金は入力1ドル・出力5ドル
  • Terraは有料プランのChatGPT WorkとCodexで使える。ふだんのチャットでは選べない
  • Gemini 4 Carbon(10月28日)は、プログラミングとサイバー防御に強いグーグルの最上位モデル
  • Carbonはまだ一般には使えない。まず防御側の専門家から段階的に提供
  • 「最強は慎重に、実務用は手軽に」が、2026年秋のAIの流れ

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